第4章 積極的な動機づけのすすめ

3章 積極的な自己コントロールのすすめ

 人生の成功者となるための正しい自己コントロールとは、結果として現れる自分の行為の責任を100%負うことである。勝者は自分が遭遇するさまざまな事柄に対して心身ともにコントロールする力を持っている。それは、想像を超えるほどの強靭(きょうじん)な精神力である。

 敗者は、『どうして、私の人生だけがこんなに過酷なのか』と言う。それとは対照的に、勝者は言う。『自分の行為に対する称賛も批判もすべて私が受ける』と。

 人生において、『何が起こるか』は、たいして重要なことではない。重要なのは、『その出来事をあなたがどう受け止めるか』なのである。

 バレーボールの試合において、敗者は極度の緊張で萎縮してしまい、本来の自分の力を出さずに終わる。残るのは後悔だけである。納得のいかない結果は体調、調子、他の人のせいだと思い込み、心の問題であることに気づいていない。勝者は緊張やプレッシャーが楽しくてたまらないと自らを洗脳する。最高の称賛を受けることができる舞台があたえられたことに感謝し、それを現実的にイメージしている。

積極的な自己コントロールが本質的に意味していることは、この世のすべてのものは、意志によって選択されているということ。意志の力ではどうにもならないと思われていた運命的なこと、能力的なことでさえ、成功を引き寄せる意志の力が働いている。

そして、勝者となる者は自らをコントロールする力で勝利を手にしていく。バレーボールでは、技術以上に自己コントロールに優れた者が勝者となる。勝者は、相手チームのプレーに左右されることなく、普段どおりのプレーをする。心をコントロールすることで、平常心で試合展開を冷静に分析しながら、場面に応じたプレーでチームを救う。

ときには、相手チームの心を読み、相手の心の乱れをついていく。例えば、前衛(ラスト)のカットは相手の前衛(ラスト)の心を乱す。最高のディフェンスは相手の心への最高の攻撃になることを知っている。心を乱され、自己コントロールのできない前衛(ラスト)はムキになり、勝手に自滅していく。そのとき、勝者はネットに背中を向けしめしめと微笑む。

技術で勝つ場合は、“攻撃は最大の防御である”が、心で勝つ場合は、“防御こそが最大の攻撃”なのである。それは、すべてのポジションが相手の心を攻撃していることを意味する。バックやバックセンがナイスレシーブした後、相手の前衛(ラスト)がアウト、ファール、ネットをするのはよく見る光景である。ディフェンスの重要性を理解しているチームが勝利をつかむ。

敗者は、自己コントロールという意味さえ理解できず、勝負どころで自分でも考えられないミスを繰り返す。技術的なことより、心をコントロールする能力に欠けているからだ。

戦力的にはそれなりのチームが格下のチームに負けるのはよくあることだ。自己コントロールのできないチームは、心の安定感がチーム力の安定感に比例していることに気づいていない。技術力だけにとらわれ、精神力の重要性に目を向けていないからだ。

 どんな状況においても、常に冷静に判断、行動する。他人の言動に動揺したり、ムキになることなく、自分自身をマインドコントロールできる精神力を持ち備えている人物が人生の成功者、バレーボールの勝者になる。

第2章 積極的な自己評価のすすめ