第3章 積極的な自己コントロールのすすめ
第5章 積極的な自己期待のすすめ

第4章 積極的な動機づけのすすめ

 成功する人間は願望を持っている。現状に満足することなく、もっと成長したいと思っている。成功したいと思わない人が成功者になったためしはない。バレーボールが上手くなりたいと思わない人が上手くなることはない。

 人間のすべての行為には、それが前向きであろうが後ろ向きであろうが、また任意であろうが、なかろうが、必ず動機がある。動機づけは、私たちを行動に駈りたれる力である。勝者は言う。『そうしたい。必ずできる』敗者は言う。『やらなければならない。でもできないかも』

 人生の勝者は、自らへの強い積極的な動機づけを持った人たちだ。彼らは、自ら定めたゴールとか、自分の果たしたい役割に向けて突き進む能力を持っている。落胆したり、間違ったり、つまずいたりすることがあっても、強い動機づけが常に自己実現へと導いてくれる。

 成功は才能のある人や知力の高い人だけに約束されたものではない。成功者は気力、集中力、忍耐力が敗者とは比べて少しだけ優れているだけである。一つがだめでも他の方法を試みるなど、望んだ結果を得るためには、よりいっそうの努力をする。

 バレーボールをすることも、新しい知識や技術をマスターすることも動機づけをしっかり持つことが重要である。あなたはなぜそれをするのか?あなたはどうしたいのか?あなたはどうなりたいのか?自分に問い掛けてみると良い。“ただなんとなく、みんながやるから、やならないといけないから”があなたの答えなら、結果はすでに見えている。

自分でも、中途半端に終わるであろうことは、過去の経験で気づいているはずだ。しかも結果に対するいいわけも頭をよぎっている。敗者に向けたレールを自分自身で引いているのだ。しかも失敗という名の終着駅はそんなに遠くない。

バレーボールをすることの動機が同じような曖昧な答えなら、あなたの技術もチームからの信頼もどんなに月日を重ねても、今以上のなることはない。長く続ければ続けるほど、その動機は薄らいでいく。生活の中に溶け込んでしまうことは、始めたころの感情までも希薄にしてしまう。

初めてハイタッチし、仲間と喜びあったこと、取れなかったボールが取れるようになって成長を実感したこと、出かける前にワクワクしながら、着替えをしていたころの自分を思い出して欲しい。それが常に初心に帰り、積極的な動機づけをする近道である。

バレーボールで、勝者をめざす人物は、眼光するどくボールを追い続ける。プレー中ではボールが床に着くまで、目を離すことはない。最後の1cmまであきらめず、身を投げ出しボールに飛び込む。バレーボールに対する情熱的な動機が、意志とは関係なしに自然とそうさせるのだ。

また、コート外では、勝者のプレーに熱視線をおくり、自分との違い、足りないものを分析する。勝者のプレーを理解し、吸収することなくして、勝者になれないことを知っているからだ。これもまた情熱的な動機が自然とそうさせるのだ。

自分の行動に対する動機が情熱的に心を奮い立たせるようなものなら、あなたは勝者になる資質を持っていると言えよう。勝者は、“その道を極めること”を強く心に刻み込んでいる人物である。