第4章 積極的な動機づけのすすめ
第6章 積極的な自己イメージのすすめ

第5章 積極的な自己期待のすすめ

 勝者を見分けるのは簡単である。なぜなら、彼らは自分自身に対して積極的な期待を持っているからだ。勝利を期待しない者は勝者にはなれない。幸運とは準備と自覚によってもたらされるものだということを勝者は知っている。

 勝者は積極的な自己期待を持っているのでいつだってチャンスを素早くとらえることができる。幸運だけで勝者になった者はいない。積極的な自己期待が幸運を呼び寄せる。勝者は、否定的な考えをしている限り、運にも恵まれないことを知っている。そして、楽観的な期待をもつことが、人生を上向きにし、最高の“運”をつくり出す一番確実な方法だと知っている。

 バレーボールの試合において敗者は言う『親睦、楽しく、全員バレー、だから負けてもしかたがない』と。勝者は言う『親睦、楽しく、全員バレー、だからこそ勝ちたい。だからこそ仲間と勝利の美酒を味わいたい。だからこそきっと勝てるはず』だと。

敗者はやる前から否定的に物事を組み立て、自己完結する。勝者は肯定的に物事を組みたて、勝利に向けて最善をつくす。

コートに立つ、立たないにとらわれず、感動に満ちた勝利の場面をそこに立ち会うすべての仲間と分かち合うことこそが真の親睦であり、勝利の美酒を共に楽しむことになる。1つの結果に対して全員が同じ期待を持ち、心を一つにすることが真の全員バレーではないだろうか。

コートに立つ者は、期待と責任という大きな十字架を背負いそこに立つことになる。その十字架は鉛のように重い。プレッシャーとなり、手足の自由を奪い、心を乱す。そのプレッシャーをはねのけ、チームのためなら心をコントロールすることができると認められた者がコートに立つ権利を得る。称賛も批判も100%負うことのできる人物である。

コートの外で見つめる者は、十字架を背負いし者に声援という形で勇気とパワーを与える。これも勝利には重要な役割であり、強いエネルギーとなる。チームに一体感が生まれたときに初めて、勝利の女神は微笑むだろう。

そして出た結果に対しては冷静に受け止め、次への自己期待を持つことが重要である。勝利を期待し、それに少しでも近づくことが、個人を成長させ、チームの結束を生む。

人生の勝者になるための資質として楽観主義と集中力は不可欠だ。人生は自らの予言を達成するためにあって、人は自分が思い描くものこそを獲得できる。この明白な原則を勝者となる者は知っている。

敗者なら、『運も実力もないから、失敗するに決まっている』と言うところを勝者は『今日は上手くいった。だから明日はもっと上手くいくはずだ』と胸を張り、『去年は運良く優勝できた。だったら今年は必ず優勝できるはずだ』と楽観主義的な期待を持つ。

生きていくなかで、常に最良のことを思い描くことによって精神的にも肉体的にも、勝つことへの心構えができていくのである。課題、分析、対策を明確にしたうえであえて期待を込めてこう言う。『全然問題ない!きっと上手くいく!!』

楽観主義で、すべての不安、障害を取り除ける精神がなくして、人生に何が期待できるだろうか。