第7章 積極的な目標設定のすすめ
第9章 積極的な人生観のすすめ

第8章 積極的な自己訓練のすすめ

自己イメージが、己の存在価値をイメージすることに対して、自己訓練とは己の存在価値を自分が直面するであろう空間におくことである。想定される場面で、自分がどのように行動するかを仮想空間で訓練する。俗に言うイメージトレーニングをすることである。

勝者となる者は、勝負が決まる前からすでに勝ったかのように振る舞う。何度も何度も自分に言い聞かせることで、少しずつ勝利に近づけていく。自分の役割を思い込ませる過程が自己訓練なのだ。

成功を勝ち取るための最大限の道具は“想像力”だということを知っている者こそ成功することができる。自己訓練は、場所や時を選ぶ必要はない。1日でぼーっとする時が最高の訓練タイムである。

普段の生活の中でバレーボールのプレーをイメージすることは上達の早道である。通勤途中、家事をしながら、入浴中、コート上にいる何倍もの時間をイメージトレーニングに費やす。ボールを相手にすることだけが練習ではない。想像力を豊かに、イメージすることで実際のプレー中にあわてず、プレイヤー同志が共通イメージを持つことができる。

上がったボールに対して、相手コートに打ち返すまでの連携イメージをコート上のプレイヤー全員が瞬時にできなければ、連携プレーは成立しない。一人でもそれを怠り、自分の役割を理解していなければ、チームは乱れる。本能だけのプレーではなく、正統派の連携プレーの理論を学び、事前にイメージトレーニングしておくことが重要である。

ディフェンスにおいてもイメージトレーニングしておくことで守備範囲が大きく変わる。例えば、ボールをコート外にはじくレシーバーの体の動き、姿勢はあらかじめイメージしておく必要がある。ボールが飛ぶ方向を見届けてからスタートしても良いカバーなどできない。レシーバーがボールにさわる前に、動作を見て、もしかしてと、自分の次のプレーをイメージできているかが、カバー力の違いとして現れる。人がミスしたときの危機管理能力をあらかじめ身につけておくということ。

前衛(ラスト)のカット、前ポト、サイドのディフェンスも同様で相手の技術、ステップ、ジャンプ、トスと打つ位置で打球をイメージしていなければ、至近距離での反応は不可能である。相手が打つ前からここにくるであろうイメージを持っているからこそ、ボールに対して反応することができる。本能やキャリアだけで通用するほど甘いスポーツではない。

勝者は、組織としてのバレーボールをシミュレーションすることを楽しんでいる。シミュレーションしたイメージをコート上で現実のプレーにする快感を知っているからだ。

成功をイメージできない者が成功することはない。想像の世界でヒーローになれない者がヒーローになることはない。自分の実力より少し上の自分をイメージし続ければ、それがいつしかあなた自身に溶け込んでいく。